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高気密高断熱住宅のために、一番お金をかけるべきなのは「窓」という話

こん○○は!北條です。

高気密高断熱住宅を建てるにあたり、大事なことは、窓、断熱材、気密だと前回の記事でお伝えしました。

前回の記事はこちら

この記事では、大事な3要素のうち、一番大事な「窓」についてまとめていきます。

一番熱が出入りする部分とは?

住宅の外皮(外側の空気に接している部分のことです。)で一番熱が出入りする部分はどこだと思いますか?

外皮の面積でいうと、外壁が一番大きいですよね?次に屋根。

窓が外皮に占める割合が、2割超えることはなかなか無いと思います。

そんな一番割合の少ない「窓」ですが、じつは住宅の熱の出入りはほとんどがこの「窓」からです。

YKKAPホームページ、暮らしを快適にする”断熱窓”より引用

夏涼しくて、冬暖かい住宅を作るためには、断熱材に目が行きがちですが、窓が非常に重要であることがわかります。

徳島県の住宅に使われる窓の種類

では、一般的に住宅で使われている窓の種類(というか素材?)についてみていきましょう。

一般的な住宅で使われる窓の種類は3つ。

  • アルミサッシ
  • アルミ樹脂複合サッシ
  • 樹脂サッシ

だいたいこの3つの窓で作ることが多いです。ほかには木製サッシなどもありますが、高額であるためあまり使われません。

3つの窓の熱貫流率はおおむねこんな感じです。

アルミサッシ:4.65W/m2・K

アルミ樹脂複合サッシ:2.33W/m2・K

樹脂サッシ:1.5W/m2・K

ガラスの種類や封入されているガスによって変わりますが、だいたいどのメーカーの数値もこんな感じです。

熱貫流率なので、数値が少ないほど性能が高い。という見方をします。

樹脂サッシが一番性能が高いことがわかりますね。

日本の窓は低性能!?

上記3つの窓の中で今よく使われている窓はアルミサッシとアルミ樹脂複合サッシ。

では日本の住宅でよく使われているこの2つの窓が、世界の住宅と比べるとどんなレベルなのでしょうか。

日本は落ちぶれつつあるとはいえ、まだまだ先進国だといえると思います。

そんな日本の住宅に使われる「窓」ですから、世界の住宅と比較しても高レベルであると思いますよね?

では実際に比べてみましょう。

各国が求める窓の断熱性能を熱貫流率(表中のUw。単にUとする場合もある)で比較。小さいほど断熱性能が高い。ここに載せた値はどれも最低基準であり、これ以下の値にすることが求められている(資料:テクノフォルムバウテックジャパンの資料を一部加工)

日経新聞:低い断熱性なぜ放置、世界に遅れる「窓」後進国ニッポンより引用

上の図は各国が新築の住宅を建てるために、最低限定められた熱貫流率(Uw)です。

多くの国では窓の重要性を認識し、健康で快適な住まいを作るための最低限の窓性能を定めています。

では日本はどうでしょうか?

いまだにアルミサッシ+単板ガラス(おおむね熱貫流率は6.5W/m2・K)というめちゃくちゃ低レベルな窓でも住宅を作ることができてしまいます。

また、日本の窓のレベルが上がっていかない理由の一つとして、経済産業省が定めた窓の性能を表す等級表示が2.33W/m2・Kが上限であることが挙げられます。

表示区分 熱貫流率が
2.33以下のもの
熱貫流率が
2.33を超え3.49以下のもの
熱貫流率が
3.49を超え4.65以下のもの
熱貫流率が
4.65を超えるもの
等級記号
ラベル表示

LIXILホームページより引用

この表示が4つ星が上限であるため、熱貫流率が1を切ろうが2.33だろうが同じ性能であると誤解されています。

例えば先ほどの諸外国の基準に照らし合わせると、日本の最高等級をとれるアルミ樹脂複合サッシ(熱貫流率2.33W/m2・K)は多くの国で使えないことがわかりますよね。

では、ヨーロッパ以外の国ではどうなのか見てみましょう。

お隣の国、韓国の最低基準は2.7W/m2・K。

いいですか?最低基準ですよ?

韓国の推奨基準(できれば快適な住環境とするためにこの水準の家を建ててね!という基準)では窓の性能は日本の本州と同緯度の地域では1.6W/m2・Kと定められています。

韓国でも、日本の最高等級をとれるアルミ樹脂複合サッシでは推奨基準の住宅を建てることができないことがお分かりいただけたかと思います。

情報ソースは日経新聞の記事ですので、詳しく知りたい方はこちらの記事を参照してください。

徳島県で世界基準の高気密高断熱住宅にするためにオートリホームが推奨する窓

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