平屋のメリットとは?デメリットを解消する間取り例もわかりやすく解説
戸建て住宅といえば二階建てが主流ですが、2022年現在では『平屋住宅』にも注目が集まっており、今後さらなる広がりが予想されます。
しかしながら、実際に暮らした経験やモデルハウスを見学しなければ、平屋での暮らしをイメージすることは難しいかもしれません。
そこで今回は、平屋のメリット・デメリットについて解説していきます。
マイホームを検討中の方は、ぜひとも最後までお付き合い下さい。
そもそも平屋とは?
平屋とは、階数によって建築物を区分する際の一区分であり、1層の建築物のことを指します。
居住空間がワンフロアに収まることが平屋の特徴であり、コンパクトでありながらも広がりのある空間が魅力です。
少子高齢化の進む現代では、より住みやすい住宅の一つといえるでしょう。
平屋のメリット7つ
ここからは、平屋のメリットを紹介します。
平屋住宅に住んだ経験がなければ、平屋の魅力は伝わりづらいものです。
興味を惹かれる項目があれば、実際にモデルハウスを見学して、自分たちの暮らしに合うかどうかを体験してみましょう。
- 構造が安定している
- 家族とのコミュニケーションがとりやすい
- メンテナンス費用を抑えられる
- 生活動線や家事動線が効率的
- バリアフリーに対応しやすい
- 耐震性に優れている
- 小屋裏を活用できる
順番に解説します。
構造が安定している
建物の構造が安定している点が平屋のメリットの一つです。
二階建て住宅に比べ、建物重量が軽く、建物の重心が低いことが理由です。
地震の揺れによる損傷を受けにくい特徴があります。
構造がシンプルだからこその魅力といえるでしょう。
家族とのコミュニケーションがとりやすい
家族とのコミュニケーションがとりやすい点も、平屋が持つメリットの一つです。
ワンフロアで完結する平屋では、家族の存在がより身近なものに感じられます。
家族の団欒を大切にしたい方におすすめしたい間取りです。
メンテナンス費用を抑えられる
メンテナンス費用を抑えられることも忘れてはいけません。
二階建てと比較して、高所作業が少なく済むため、足場費用などのコスト削減に期待できます。
定期的な住宅のメンテナンスは欠かせないものなので、長い目で見れば平屋はお得な選択肢といえるでしょう。
生活動線や家事動線が効率的
生活動線や家事動線が効率的であることもメリットの一つです。
上下階の移動が無く、ワンフロアで完結する動線は、生活のしやすい空間作りに役立ちます。
また、階段のスペースを省けるので、より柔軟な間取り設計ができることも魅力です。
バリアフリーに対応しやすい
平屋のメリットには、バリアフリーに対応しやすいことも挙げられます。
ワンフロアで完結するため、階段を使った上下階の移動が不要であることが理由です。
設計時に、各部屋の段差の解消や扉の開き勝手などを工夫して、老後も安心・安全に暮らせる空間を目指しましょう。
耐震性に優れている
耐震性に優れていることもメリットの一つです。
先に述べた通り、耐震性に優れる理由は、平屋が軽量且つ低重心であることです。
また、地震の際に外部への避難がしやすい点もメリットといえます。
小屋裏を活用できる
小屋裏の活用も平屋のメリットの一つです。
勾配天井の空間を利用して、大容量の小屋裏収納を設置したり、ロフトスペースを設けたりできます。
ただし、階とみなさない小屋裏物置は所定の要件を満たす必要がありますので、建築会社へ相談しながら計画を進めましょう。
平屋のデメリット5つ
平屋にはメリットが多くある一方、デメリットもあります。
したがって、自分たちの暮らしにどの程度影響を与えるかを想定しておかなければなりません。
- 広い土地が必要になる
- 日当たりや風通しが悪いケースがある
- 水害のリスクがある
- 建築費用や坪単価が高くなりがち
- 防犯面やプライバシーに配慮が必要
順番に解説します。
広い土地が必要になる
広い土地が必要となる点は、平屋のデメリットといえるでしょう。
建ぺい率による制限が理由であり、二階建て住宅と同じ延べ床面積の家を建てるには、より広い敷地が必要です。
対策として、地価の安いエリアで土地を探すことなどが挙げられます。
日当たりや風通しが悪いケースがある
二階建てに比べ、日当たりや風通しが悪いケースがあることもデメリットの一つです。
周辺環境や間取りにもよりますが、対策が必要です。
具体的には、中庭や高窓を設けて自然光を取り込みやすい間取りを意識し、窓の配置を工夫して、風通しのよい環境を目指しましょう。
水害のリスクがある
水害のリスクがあることも忘れてはいけません。
万が一の際に、平屋では上階への避難ができず、床上浸水の場合にはすべてが水につかる可能性もあります。
対策としては、ハザードマップで浸水履歴をチェックし、盛り土などで地盤を高くすることが挙げられます。
建築費用や坪単価が高くなりがち
建築費用や坪単価が高くなりがちなこともデメリットに挙げられます。
二階建てと比較して、基礎部分や屋根部分の施工面積が大きいことが理由です。
使用する建材や設備の仕様を変更することで、建築費用を調整できます。
したがって、他の住宅と比較しながら検討しましょう。
防犯面やプライバシーに配慮が必要
防犯面やプライバシーに配慮が必要なこともデメリットの一つです。
外部からの視線が気になりやすいので、建物や部屋の配置に気を配る必要があります。
中庭や高窓を設置するなどの対策が有効ですが、費用が掛かります。
検討する際は、家族で相談して優先順位を決めておきましょう。
平屋のデメリットを解消する一般的な間取り例
平屋のデメリットを解消する一般的な間取り例を紹介します。
あくまで一例であり、重要なポイントは自分たちの暮らしに合った工夫を取り入れることです。
- 中庭を配置した「コの字型」や「ロの字型」の間取り
- 道路に面した「くの字型」の間取り
順番に解説します。
中庭を配置した「コの字型」や「ロの字型」の間取り
中庭を配置した間取りは、日当たりや防面・プライバシー面のデメリットを解消してくれます。
中庭を囲うような「コの字型」や「ロの字型」の間取りは、北側の部屋の日当たりを改善し、建物で庭を囲い進入路を限定することで、防犯面の効果も期待できるでしょう。
一方で、建物の形状が複雑になることで、使用する建材が増えたり、耐震性を確保する工事が追加で発生したりと、建築費用の高騰に繋がる可能性に注意が必要です。
道路に面した「くの字型」の間取り
道路に面した「くの字型」の間取りも、建物を道路からの目隠しにすることで、外部からの視線が気になるデメリットを解消できます。
プライバシーを確保する効果に加え、旗竿地のような変形地に対応しやすい点も魅力の一つです。
おしゃれな平屋の施工事例:パッシブの考えに基づき設計した平屋建て
オートリホームにおける、おしゃれな平屋の施工事例を一つ紹介します。
平屋住宅をお考えの方は、ぜひ参考にして下さい。
パッシブの考えに基づき設計した平屋建ては、自然の力を活かし1年を通して快適に暮らせるように考えた間取りです。
日照解析による住棟配置の最適化、理想の窓の配置により年間冷暖房負荷の少ない高断熱の家を実現できます。
加えて、高窓や出窓の配置により、平屋が持つ日当たりのデメリットを解消しています。
平屋に関するよくある質問
平屋に関するよくある質問をまとめていますので、自分たちの家づくりをイメージしながら見ていきましょう。
- 「平屋みたいな二階建て」って何?
- 平屋と二階建てはどっちがいい?
- 平屋はうるさいって本当?
順番に解説します。
「平屋みたいな二階建て」って何?
「平屋みたいな二階建て」とは、基本的にはワンフロアで生活を完結させ、二階部分に子供部屋や収納を備えた家のことです。
子供が巣立った後のことを考えると、ちょうどよい間取りといえるでしょう。
ただし、ロフトのある家とは違い、固定資産税対策とならない点に注意が必要です。
平屋と二階建てはどっちがいい?
どちらがよいかは、家族構成やライフステージによって異なります。
sたがって、自分たちの暮らしに合った住まい方を選びましょう。
良い部分だけでなく、悪い部分も考慮した上で、双方を比較して選んで下さい。
平屋はうるさいって本当?
二階建てに比べて、居住スペースが少ない分、部屋の配置によってはうるさく感じる可能性があります。
キッチン・トイレと寝室の距離を離すなどの配慮が必要であるため、間取りを決める際は、実際の生活をイメージしながら家族で相談しましょう。
まとめ:平屋はメリットが多い魅力的な住宅
平屋はメリットの多い魅力的な住宅です。
これまで選択肢として考えていなかった方も、一度検討してみることをおすすめします。
また、「平屋と二階建てはどちらがいいの?」とお悩みの方も多くいらっしゃいますが、それぞれの良さがありますので、簡単に優劣をつけることはできません。
重要なポイントは、どちらの住宅が自分たちの暮らしをより快適にしてくれるか、ライフスタイルを考えることです。
オートリホームが提案する住宅は、お客様と一から作り上げていく完全オリジナルの自由設計です。
平屋を含め、どんな家がよいか迷われている方も、お気軽にモデルハウスへ足をお運び下さい。