新築の外壁選びのコツとは?注意点やおしゃれにデザインする方法も解説
新築住宅における外壁選びはとても重要です。誰の目にも触れることになる外観は、外壁のデザインや色にセンスが問われるといえます。
本記事では新築の外壁選びのコツや、おしゃれに仕上げるコツについても解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
そもそも新築の外壁の種類・特徴とは
はじめは、新築の外壁の種類や特徴のご紹介です。
外壁にはこれだけの種類が存在します。
- ALC
- 木質系サイディング
- 窯業系サイディング
- 金属系サイディング
- 塗り壁
- タイル
- ガルバリウム鋼板
これらの種類について、以下に解説していきます。
ALC
ALCはコンクリートの一種ですが、大変軽量に作られており、内部に気泡を含んでいることが特徴です。他の外壁材よりも比較的厚みがあり、薄型でも35㎜以上もあります。
その軽量性から、住宅以外の中高層建築物にも用いられており、耐火性・耐久性に優れる外壁材です。
木質系サイディング
木質系サイディングとは、木を原材料とした外壁材です。
サイディングとは加工された板状の壁材を指します。
木質系サイディングは、木を用いていることから温かみのあるデザインが特徴です。
ただし、金属系や窯業系と比較すると耐久性に欠け、あまり一般的には普及されていない外壁材のため、施工が難しいともいわれています。
窯業系サイディング
窯業系サイディングは、サイディングの中では最も多く取り入れられている外壁材です。
色やデザインのバリエーションが多いことがその理由に挙げられます。
例えば無機質なイメージの外観デザインも可能で、上記木質系サイディングのようなテイストを出すこともできる、汎用性の高い外壁材です。
また、窯業系サイディングは防火性能にも優れており、材質も強固な上しなやかであることから、上記汎用性と強度を併せ持っているため、外壁材の中でも比較的人気が高いといえます。
なお、上記の理由から窯業系サイディングはオートリホームでは主力採用の外壁材です。
金属系サイディング
金属系サイディングは、金属板と断熱板を合わせて仕込んだ外壁材です。
金属系にもかかわらず軽量で断熱性能が高く、外壁材としての耐用年数も高いのが特徴として挙げられます。
その耐用年数は30〜40年と長く、軽量であることから地震にも強いといわれており、施工のしやすさからも多くのハウスメーカーで採用されている外壁材のひとつです。
また、工期自体も比較的短期で済むため、建築コストも抑えることができます。
金属系サイディングについても、窯業系サイディングと並んでオートリホームの主力外壁材です。
塗り壁
塗り壁は、左官職人の腕が出る工法です。
「ジョリパット」と呼ばれる外壁材を用いることが多く、これは砂と塗料を混ぜ合わせて作られた素材で、フランスが発祥といわれています。
「塗り」という特性から自由自在なデザインが可能となりますが、職人次第で大きな差が出てしまうのが大きな特徴です。
タイル
タイル外壁は、耐久性・耐火性が高くメンテナンス不要の非常に優れた外壁材です。
高級感も演出できるため、人気がある一方で他の外壁材と比較しても相当なコストがかかることから、一般的には普及していません。
ガルバリウム鋼板
ガルバリウム鋼板は、アルミニウムと亜鉛の合金によってめっきされた鋼板のことで、耐食性・耐久性・加工性などに優れ、外壁材や屋根材として新築住宅でも広く利用されています。
ガルバリウム鋼板を選ぶメリットは、スタイリッシュなデザインを活かしやすく、おしゃれに見せやすいことであり、シンプルモダンの外観・設計にマッチした建材の一つです。
また、現在ではカラーバリエーションも増えており、木質系の建材と組み合わせることで、自然と調和する和モダンスタイルに挑戦してみるのもよいでしょう。
新築の外壁選びのコツ2つ
次は、新築の外壁選びのコツを2つ紹介します。
- 価格や予算で選ぶ
- 機能性で選ぶ
これらのコツを押さえておくことで、良い外壁選びの近道になることでしょう。
価格や予算で選ぶ
第一に価格や予算で選ぶことは重要です。
外壁に費用をかけるほど、住宅全体の予算を圧迫するためコストパフォーマンスを意識する必要があります。
例えば、タイル外壁は非常に優れた素材ですが、コストが非常にかかるためコスパで考えるのであればサイディング外壁の中から選ぶのがよいといえるでしょう。
機能性で選ぶ
機能性も外壁選びの大切なポイントです。
ここでいう機能性とは、言い換えると耐久性が優れているかということになります。
生涯の住居費を考える上で考慮すべき点がメンテナンスコストであり、中でも外壁選びは特に重要となります。したがって、耐久性が優れていれば、生涯のメンテナンスコストも抑えられるということです。
オートリホームでは、外壁に『光セラ169㎜+高耐候シーリング』(Kmew)を採用しています。
初期費用は約300,000円ほどで、初期費用をメンテナンスコストで回収できれば生涯の住居費を下げることができます。
他にも、プレミアムコート(ニチハ株式会社)やガルバリウムフッ素系(アイジー工業株式会社)など、25〜30年塗り換えのいらない耐久性の優れた外壁を採用しています。
外壁選びの際は、上記のような機能性や耐久性を重視しましょう。
新築の外壁の色を決める際の注意点2つ
次は、新築の外壁色を選ぶ注意点について解説します。
- 面積効果を考える
- 屋根やドアの色との調和を確認する
色選びは大切です。
大切な外観を、色選びで失敗しないように以下を参考にしてみてください。
面積効果を考える
面積効果とは、人間の目の錯覚です。
つまり、同じ色でも「点」で見るのと「面」で見るのとでは違う色に見えることがある現象を指します。
「自分が選んだ外壁の色と違う」と思って指摘しても、実は発注通りの色だったというケースは、この錯覚によるものが多いといえます。
そのため、カラーサンプルなどの点で色を選ぶ場合は、想定よりも1段階上の濃い、淡いを意識して判断しましょう。
屋根やドアの色との調和を確認する
屋根とドアなど、全体の調和も意識して選びましょう。
屋根形状によっては下から見ても屋根色が見える造りもあります。
そのため、外壁選びにはドアや屋根、窓枠に至るまでの「統一感」を意識して選ぶことが重要です。
新築のおしゃれな外壁と外観7選
次は新築の代表的なおしゃれな外壁を7つ選びました。
- シンプルモダン
- 和モダン
- ヴィンテージモダン
- ナチュラル
- ヨーロピアン
- フレンチシック
- シック
上記7点は新築住宅によく取り入れられているデザインです。
その特徴を以下に解説します。
シンプルモダン
シンプルモダンはその名のとおり、余計な装飾をつけないシンプルなイメージの外観です。
その特徴から、外壁色は白や黒を基調としたモノトーンのものがほとんどで、流行にもあまり左右されずに飽きのこないデザインといえるでしょう。
和モダン
和モダンとは、モダンなイメージも取り入れつつ、木目といった和テイストも織り交ぜたイメージです。
近年建てられた高級旅館などは、この和モダンのイメージを取り入れられているものも多くあります。
和モダンは日本の景観にもマッチし、先進的なモダンテイストも表現できる魅力的な外壁デザインといえます。
ヴィンテージモダン
ヴィンテージモダンは、シンプルで現代的なデザインに木質系の素材をアクセントに取り入れた外観です。
アンティークな雰囲気の床材を用いることで、洗練されたデザインの中にも温かみを感じられますので、配色や小物にこだわり自分好みのテイストを実現して下さい。
ナチュラル
ナチュラルとは、優しいイメージの外壁デザインです。
造り込まれたというより、自然な風合いを意識したものが多く見られます。
例えば、レンガや木目といった柄を多く取り入れた外壁です。
ナチュラルは、比較的派手目の色は用いず、ブラウン系やアイボリー系を主体としたデザインです。
ヨーロピアン
ヨーロピアンは、ナチュラㇽにも少し似た特徴があるデザインといえます。
白・ブラウン・ベージュなどを基調としたものが多く、エレガントなイメージです。
ナチュラルとの違いは、格式を意識してレンガ系を多く用いることが多い点です。
フレンチシック
フレンチシックは、白を基調に淡いトーンの色を載せたヨーロッパ風のエレガントな外観です。
張りだしたエントランスや窓を縁取るモール、レリーフのような凹凸のある壁面など、海外の邸宅を思わせる雰囲気が特徴といえるでしょう。
シック
シックは、派手さを抑えながらも上品で洗練されたイメージが特徴の外観デザインです。
モノトーンでシンプルにまとめた外観は、流行に左右されにくいことも特徴であり、多くの方に選ばれています。
特にグレーを基調とした外壁は、周りの住宅にも馴染みやすく、手間をかけずにスマートでおしゃれな外観を実現したい方におすすめのデザインといえるでしょう。
新築の外壁をおしゃれにデザインする方法3つ
次は、新築の外壁をおしゃれに決める方法を3つご紹介します。
- 外観のテーマを決める
- バイカラーを利用する
- 色数を抑える
ポイントはこの3つです。
以下に解説していきます。
外観のテーマを決める
まずは外観のテーマを決めることから始めてみましょう。
それぞれの良いところを取り入れるのも一つの方法といえますが、逆に統一感のない中途半端なデザインになってしまっては残念です。
前述の外観4選もご参考いただき、まずは外壁デザインのコンセプトを定めていきましょう。
バイカラーを利用する
バイカラーを上手く利用してみるのもおすすめです。
どのテーマの外壁であっても応用が利くのがバイカラーのメリットといえます。
例えばシンプルモダンであれば、1階は黒で2階は白のバイカラー。
和モダンであれば1階が白で2階は茶系のバイカラーなどです。
ほかには縦のバイカラーも良いでしょう。
色々なパターンを楽しんでみましょう。
バイカラーを上手く利用してみるのもおすすめの方法です。
バイカラーはツートンカラーとも呼ばれ、2色を並べた配色のことであり、単色にはないおしゃれなアクセントやスタイリッシュなレイアウトが多くの方に選ばれる理由に挙げられます。
ただし、配色や塗分け方によりデザインから感じる印象が大きく変わりますので注意が必要です。
具体的には、配色を同系色でまとめたり、窓枠など付帯部とのカラーバランスを考慮したりと外観全体での調和を図ることを意識して下さい。
また、バイカラーを検討する上では、木質系の建材を組み合わせるなど外壁の素材感の違いを利用するのもよいでしょう。
色数を抑える
色数を抑えることも大切なポイントです。
外壁にたくさんの色を用いすぎると、何とも品の無い外観になる可能性があります。
もちろん、センスがあれば素敵な外観をデザインできるかもしれませんが、かなり上級で個性が出すぎる場合もあるため、避けたほうが無難といえます。
基本的にはバイカラーで、多くても3色までに抑えておくと良いでしょう。
新築の外壁に関するよくある質問
ここまで、外壁のデザインを中心に解説してきましたが、次は新築の外壁に関してのよくある質問をまとめてみました。
- グレーの外壁で後悔しないためにはどうすればいい?
- 外観がダサい家の特徴と解決策は?
これらのよくある質問を、以下に解説していきます。
グレーの外壁で後悔しないためにはどうすればいい?
グレーの外壁はシンプルで汎用性の高い色といえますが、使い方によっては後悔する場合もあるでしょう。
グレーは汚れも目立ちにくく、特にシンプルモダンには適した色といえますが、グレー1色にまとめる場合は単調な仕上がりとなることがあるため、凹凸のある外壁デザインを選ぶことで陰影がつき、見栄えが良くなります。
さらにメリハリをつけるポイントとしてはアクセントカラーを入れることです。
例えば、1階と2階の間に、横一線のラインカラーを入れるなど工夫すると、雰囲気は一変します。
グレーに合うアクセントカラーは、ベージュ系が良いでしょう。
もちろん白でもよいのですが、汚れが目立たないグレーのメリットを最大限を活かす意味では、同じく汚れが目立ちにくいベージュが適しているといえます。
なお、アクセントカラーには好みもありますので、自身でもさまざまな色を試してみることをおすすめします。
グレーの外壁は、控えめで上品な印象を与え周囲の住宅に馴染みやすく、汚れが目立ちにくいことなどがメリットですが、一方で面白味に欠ける側面は否めません。
単色のグレーの外壁も悪いものではありませんが、単調な仕上がりとなりがちなので、人によっては完成した物件を見て後悔する可能性があります。
対策として、グレーの色合いに濃淡をつけたり、外壁の一部にタイルを施したりとアクセントを付けたデザインを取り入れてみましょう。
オートリホームの施工例では、グレーの配色部分に濃淡で違いを設けタイルを施すことで、シンプルでありながら高級感を感じられるデザインを実現しています。
さらに、木目調の樹脂サッシもアクセントとして機能しており、スタイリッシュな雰囲気の中に温かみを感じられることもポイントの一つです。
「外観がダサい」と感じる家の特徴と解決策は?
「外観がダサい」と感じる家にはどんな特徴があるでしょうか。
- 地味な外壁一色でまとめられている。
- 建物の形にコーナーがなく、のっぺりとしている
- 窓の形が一辺倒でデザイン性に乏しい
主にはこれら3つが挙げられます。
かといって、明るい色を多用することで、かえってダサく感じることもあります。
シンプルなのは良いことですが、決してシンプルすぎず、バイカラーやアクセントを上手に活用してダサいと感じるような外観の家にならないよう対策することが解決方法です。
まとめ:新築の外壁で後悔しないためにも時間をかけて選ぼう
ここまで、新築の外壁選びのコツや注意点、おしゃれにするポイントを解説してきました。
新築の外壁は、一度完成してしまえば後で変更することは至難です。
そのため、後悔しないように時間をかけて選ぶようにしましょう。
本記事のまとめは以下のとおりです。
- サイディングを選ぶなら窯業系が一般的であり、最もおすすめ
- 外壁の色選びは「面積効果」に注意。希望色よりもワントーン「濃い」「淡い」を意識
- 外壁の配色は2〜3色までがおすすめ
オートリホームでは多彩な外壁デザインのご提案が可能です。
モデルハウスや完成見学会を随時行っておりますので、デザイン性の高さを実際に見て・触れて、実感してみてください。