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長期優良住宅のメリットは?認定を受ける流れや注意点を詳しく解説

長期優良住宅は、通常の家よりも優れた性能を持つ家のことで、住み心地の良さはもちろんのこと、家の所有に関わる税金の負担を抑えられるという魅力もあります。

これからマイホーム購入を計画している場合は、事前に長期優良住宅についての理解を深めておきましょう。

今回は、家を建てるなら知っておきたい長期優良住宅のメリットについて、認定を受ける流れや注意すべきポイントについても押さえながら、詳しく解説していきます。

【この記事でわかること】

  • そもそも長期優良住宅とは
  • 長期優良住宅の認定を受けるメリット7選
  • 長期優良住宅の認定を受けるデメリット4選
  • 長期優良住宅の認定を受ける流れ
  • 長期優良住宅の認定を受ける際の注意点3つ
  • 長期優良住宅に関するよくある質問

そもそも長期優良住宅とは

長期優良住宅 とは

そもそも、長期優良住宅とはどのようなものなのでしょうか。

  • 長期優良住宅の特徴
  • 長期優良住宅は評価項目を満たす必要がある

まずは、長期優良住宅の特徴や評価項目について、具体的に説明していきます。

長期優良住宅の特徴

長期優良住宅の特徴を一言で表すと、家としての性能が高く、世代を超えて長く住み続けられる住宅です。

具体的な特徴としては、耐震性の高さや充実した設備などにより住み心地が優れていることや、環境に対しても優しい構造になっていることなどが挙げられます。

人にも環境にも優しいという点が、長期優良住宅の最大の特徴です。

長期優良住宅は評価項目を満たす必要がある

長期優良住宅として認定されるためには、以下の7つの評価項目を満たしていることが必要です。

劣化対策 世代を超えて居住可能な構造躯体であること
耐震性 極稀に起こる大きな地震に対しても損傷の低減を図ることが可能であること
維持管理・更新の容易性 設備配管の維持管理を容易にできる措置が取られていること
省エネルギー性 断熱性能をはじめとする省エネルギー性が十分に確保されていること
居住環境 良好な景観や街並みとの調和など居住環境の維持と向上に配慮されていること
住戸面積 良好な居住水準を満たすのに十分な規模であること
維持保全計画 長い将来を見据えた点検・補修計画が定められていること

上記の評価項目の内容を把握することで、長期優良住宅のイメージもつかみやすくなります。

長期優良住宅の認定を受けるメリット7選

長期優良住宅 認定 メリット

長期優良住宅の認定を受けることで、以下の7つのメリットがあります。

  • 少ないエネルギーで快適に暮らすことができる
  • 住宅ローンの金利が優遇される
  • 減税や控除を受けることができる
  • 地震保険料が割引される
  • 補助金を受けられる
  • 資産価値が高くなる
  • 次の世代でも住み続けられる

1つずつ詳しい内容を見ていきましょう。

少ないエネルギーで快適に暮らすことができる

長期優良住宅は、建物そのものの性能が高いため、少ないエネルギーで快適な暮らしを送ることができます。

例えば、優れた断熱性を持つことから、エアコンの使用頻度を抑えても快適に過ごせることなどが考えられます。

住宅ローンの金利が優遇される

長期優良住宅を購入すると、住宅ローンの金利が優遇されるケースが多くあります。

返済期間の長い住宅ローンにおいて金利が優遇されることは、金銭面でゆとりを持てることに繋がるので、大きなメリットです。

減税や控除を受けることができる

長期優良住宅を対象とした減税や控除の制度が複数あるため、税金の負担が軽くなります。

例えば、不動産取得税では、通常の新築住宅における控除額が1,200万円であるのに対し、長期優良住宅の場合は1,300万円と定められています。

さらに登録免許税においては、通常の税率が保存登記で0.15%、移転登記で0.3%であるのに対し、長期優良住宅の場合の税率は保存登記が0.1%、移転登記が0.2%です。

他にも、住宅ローン控除における控除額の限度が、通常3,000万円であるのに対して5,000万円とされていたり、固定資産税の軽減期間が3年から5年に延ばされていたりする制度もあります。

長期優良住宅の認定を受けることで、複数の税金における負担が軽減されるのは、嬉しいポイントです。

地震保険料が割引される

長期優良住宅は、耐震性においても優れているため、地震保険料が割引されるというメリットもあります。

地震保険料の割引を受けるには、住宅の耐震等級が確認できる書類が必要となるので、書類は大事にとっておくようにしましょう。

補助金を受けられる

長期優良住宅の認定を受けると、次の2つの補助金が受けられるケースがあります。

1つ目は、地域型住宅グリーン化事業の補助金です。

地域内で採れた木材で家を建てられることや、地域内の特定の中小工務店によって建築していることなどの条件を満たす場合、最大110万円の補助金が受けられます。

2つ目は、こどもみらい住宅支援事業の補助金です。

18歳以下の子供を持つ子育て世帯や、30代以下の若い夫婦世帯を対象に、最大80万円の補助金が受けられる制度があります。

条件をクリアしている場合は、補助金制度を有効に利用しましょう。

資産価値が高くなる

長期優良住宅は、高性能であることから資産価値が高くなります。

資産価値が高くなることで、将来家を売却することになった際にスムーズに買い手がつきやすくなるので、大きなメリットです。

次の世代でも住み続けられる

長期優良住宅は、その名の通り長期間にわたって優良な状態を保つことができるため、次の世代に引き継いでも快適に住み続けられます。

良好で快適に住める状態のまま、子供や孫に家を引き継ぐことができるのは、お互いにとって嬉しいポイントです。

長期優良住宅の認定を受けるデメリット4選

長期優良住宅 認定 デメリット

長期優良住宅の認定を受けるには、デメリットについても理解しておくことが大切です。

  • 長期優良住宅の申請が必要になる
  • 通常の住宅よりの着工に時間がかかる
  • 建築費用が高くなる可能性がある
  • 定期的なメンテナンスが必要になる

上記4点を挙げて説明していきます。

長期優良住宅の申請が必要になる

長期優良住宅の認定を受けるためには、自ら申請をしなければなりません。

申請には、複数の書類を用意する手間や、手続きに関して費用がかかるということも把握しておきましょう。

通常の住宅よりの着工に時間がかかる

長期優良住宅を建築する場合、複数の基準をクリアしているかどうかの確認が必要となるため、通常の住宅よりも着工に時間がかかってしまいます。

できるだけスムーズな着工を目指すなら、長期優良住宅の建築に慣れているハウスメーカーにお願いするのがおすすめです。

建築費用が高くなる可能性がある

長期優良住宅は、通常の住宅に比べてハイレベルな性能を持つ設備を取り入れるため、建築費用が高くなる可能性があります。

通常の住宅よりも高額な費用が必要となることを踏まえた上で、予算や資金計画を立てるようにしましょう。

定期的なメンテナンスが必要になる

良好な家の状態を維持するために、定期的なメンテナンスが必要となる点も理解しておきましょう。

長期優良住宅では、住み始めてからも継続的に基準を満たしていることが必要です。メンテナンスを怠った結果、基準に満たない状態となれば、認定が取り消される場合もあります。

建築時のことだけでなく、入居後のメンテナンスについても理解しておくことが大切です。

長期優良住宅の認定を受ける流れ

長期優良住宅 認定 流れ

長期優良住宅の認定は、どのような流れで行われるのでしょうか。

  • 長期優良住宅建築等計画を作成し技術審査を受ける
  • 適合証が交付される
  • 所管行政庁に認定申請を行う
  • 認定通知書が交付される

上記の流れに沿って、認定までの流れを説明していきます。

長期優良住宅建築等計画を作成し技術審査を受ける

まずは、具体的にどのような建築を企てるかを示す「長期優良住宅建築等計画」を作成し、登録住宅性能評価機関の技術審査を受けましょう。

技術審査において、計画している建築が特定の基準をクリアしているかどうかの確認が行われます。

適合証が交付される

技術審査が無事に承認されると、適合証が交付されます。

適合証は、長期優良住宅において必要とされる基準を満たしている証となる重要な書類なので、交付されたら大切に保管しましょう。

所管行政庁に認定申請を行う

適合証の交付を受けたら、所管行政庁へ認定申請を行いましょう。

認定申請の際には、適合証とあわせて、認定申請書や建築図面、設計内容を示す書類などを提出します。

認定通知書が交付される

認定申請後の適合審査において無事に承認がおりれば、認定通知書が交付されます。

認定通知書の交付を受けることで、正式に長期優良住宅として認められ、着工へと進むことが可能になります。

長期優良住宅の認定を受ける際の注意点3つ

長期優良住宅 認定 注意点

長期優良住宅の認定を受ける際は、以下の3つの注意点を押さえておきましょう。

  • 着工前に申請を行わなればならない
  • 住宅プランの自由度が低くなる可能性がある
  • メンテナンスの実施記録の保管が必要になる

1つずつ詳しい内容を説明していきます。

着工前に申請を行わなればならない

長期優良住宅は、必ず着工前に申請しなければなりません。

長期優良住宅の基準を実際に満たした場合でも、着工前の申請を行っていなければ、長期優良住宅として認定を受けることはできないので、注意が必要です。

住宅プランの自由度が低くなる可能性がある

長期優良住宅の認定を受けるには、さまざまな基準をクリアしなければならないため、住宅プランの自由度が低くなる可能性があることを理解しておきましょう。

認定に必要となる条件を予め理解した上で、可能な範囲内で住宅プランを立てていくことが必要です。

メンテナンスの実施記録の保管が必要になる

長期優良住宅は、建築完了後も継続的なメンテナンスが必要であり、メンテナンスの実施記録も保管していかなければなりません。

実際に住み始めた後も、メンテナンスの記録を保管する手間がかかるという点も、事前に理解しておくことが重要です。

長期優良住宅に関するよくある質問

よくある質問

ここでは、長期優良住宅に関するよくある質問を3つ紹介します。

  • 長期優良住宅の認定を受けるために必要な書類は?
  • 長期優良住宅の認定を取り消すことはできる?
  • 長期優良住宅の定期点検は自分ですることは可能?

それぞれの回答とあわせて見ていきましょう。

長期優良住宅の認定を受けるために必要な書類は?

長期優良住宅の認定を受けるために必要な書類は、以下の通りです。

  • 認定申請書
  • 設計内容説明書
  • 建築図面
  • 計算書

これらの必要書類は専門的な内容になるので、家を建てるハウスメーカーに依頼し用意してもらいましょう。

長期優良住宅の認定を取り消すことはできる?

長期優良住宅の認定は、取り消すことも可能です。

ただし、認定を取り消した場合、長期優良住宅として受けた税金の優遇措置について、返金しなければならない可能性があるので注意しましょう。

長期優良住宅の定期点検は自分ですることは可能?

定期点検は自分で行うことも可能ではありますが、床下や屋根の上などの点検も必要なので、ハウスメーカーに依頼するケースが一般的です。

オートリホームでは、建築後10年目まで無償点検を実施しているので、安心してご依頼いただけます。

長期優良住宅で快適な暮らしを送ろう

まとめ

長期優良住宅は、住み心地の良さを長く維持できるだけでなく、税金の優遇措置など金銭面においてもメリットがあります。

これからマイホームを建てるなら、長期優良住宅で快適な暮らしを送ることも検討してみましょう。

オートリホームでは、引き渡し後の定期点検をはじめとするアフターサービスが充実しており、お客様の快適な暮らしを末永くサポートすることを大切にしています。

マイホームを検討する際は、ぜひオートリホームへご相談ください。

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