角地のメリット・デメリットとは?方角による違いも詳しく解説
マイホームを建てる土地を探すとき、角地に魅力を感じるケースは多いのではないでしょうか。
家を建てる上で人気の高い角地ですが、選ぶ際はデメリットも含めて理解しておくことが重要です。
今回は、角地に関するメリットとデメリットの両方について解説していきます。
それぞれの方角による違いについても紹介していくので、角地についての理解を深めておきましょう。
【この記事でわかること】
- 角地とは
- 角地のメリット・デメリット
- 角地の方角による違い
そもそも角地とは?
そもそも角地とは、どのような土地を指すのでしょうか。
一般的に角地と呼ばれる土地は、次の2種類に分けられます。
- 角地
- 準角地
上記2つの種類に分けて、特徴を把握していきましょう。
角地
角地とは、接している道路がすべて直線道路である土地です。
直線道路が交差する部分に存在し、角地ならではの解放感が特徴といえます。
準角地
準角地とは、L字の形に曲がっている道路に面している土地のことです。
土地の2辺が道路に接している点は角地と変わりませんが、接する道路が交差点ではない1本の道となるため、交通量は少なめであることが多くなります。
角地のメリット5つ
角地に家を建てる大きなメリットは、以下の5つです。
- 日当たりが良い
- 間取りの自由度が高くなる
- 防犯性能が高くなる
- 資産価値が高い
- 建築条件の制限が緩和される可能性がある
それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。
日当たりが良い
角地は、道路に面している部分が多いことから、日当たりが良いというメリットがあります。
両隣を建物に挟まれている土地の場合、隣の建物により日当たりを遮られてしまうケースが多いので、十分な日当たりを確保できるという点は角地ならではの大きなメリットといえるでしょう。
間取りの自由度が高くなる
間取りを決める際の自由度が高くなる点も、角地のメリットです。
道路に面している部分が複数あることで、玄関の位置を決める際の選択肢も増えます。
また、道路に面した部分については、隣の家との距離を気にして間取りが制限されることもなくなり、自由に間取りを決められるという点は、嬉しいポイントです。
防犯性能が高くなる
角地は、道路に接している部分が多いことから、人通りが多くなり防犯性能が高くなるというメリットもあります。
空き巣などの被害では、人目につきにくい立地の家が狙われやすいので、道路に囲まれた角地の家は比較的狙われにくいと考えられるでしょう。
資産価値が高い
角地は一般的に人気が高いことから、資産価値が高いという点もメリットの1つです。
資産価値が高いことで、将来土地を売却する際に買い手が付きやすく、売却利益も高くなることが期待できます。
建築条件の制限が緩和される可能性がある
角地に家を建てる場合、建築条件の制限が緩和される可能性があるのもメリットです。
例えば、土地の広さに対して建物の面積が占める割合を示す建ぺい率は、角地の場合通常より1割程度制限が緩和されることが考えられます。
同じ土地面積でも、角地であることでより広い家を建てることが可能になるのは、大きなメリットです。
角地のデメリット5つ
角地には、メリットだけでなくデメリットもあることを理解しておきましょう。
- 土地代が高くなりやすい
- プライバシー確保のため外構工事が必要になる
- 日中暑さを感じる可能性がある
- 車の出し入れに注意が必要になる
- 斜線制限の影響を受ける可能性がある
上記5つのデメリットについて、詳しく解説していきます。
土地代が高くなりやすい
角地は人気が高いことから、土地代が高くなりやすいというデメリットがあります。
土地代に高い費用をかけすぎることで、家を建てる際の建築費に十分な予算を確保できなくなる可能性も考えられるので注意しましょう。
プライバシー確保のため外構工事が必要になる
角地は、道路に接する部分が多くなることから、プライバシー確保のために通常以上の外構工事が必要になります。
角地の場合、家の目の前を通る人が多くなるので、プライバシーの確保についても考慮しながら、角地を選ぶかどうか検討しましょう。
日中暑さを感じる可能性がある
角地は、日当たりが良くなるという特徴があるため、一般的な土地に比べて日中暑さを感じやすくなる可能性が考えられます。
日当たりが良すぎる立地の場合は、特にしっかりとした暑さ対策を講じるようにしましょう。
車の出し入れに注意が必要になる
道路に接する部分の多い角地では、車の出し入れに注意が必要になるケースが多くあります。
特に、面している道路の交通量が多い場合は、車の出し入れがしにくくなる可能性も高まるので、事前に道路の交通量や見通しについても確認しておくようにしましょう。
斜線制限の影響を受ける可能性がある
角地に家を建てる場合、斜線制限と呼ばれる建築制限を受ける可能性があるので、注意が必要です。
斜線制限とは、日当たりを考慮して建物の高さを制限するもので、角地においてはより厳しい制限が設けられる場合があります。
自治体によって斜線制限の内容が異なるので、事前に詳しい制限について確認をとっておきましょう。
角地の方角による違い
角地の特徴は、方角によって大きな違いがあることを理解しておきましょう。
- 北西方向の角地の特徴
- 北東方向の角地の特徴
- 南東方向の角地の特徴
- 南西方向の角地の特徴
それぞれの方角ごとに、特徴を解説していきます。
北西方向の角地の特徴
北西方向の角地は、夕方の時間帯に西日が強く入るという特徴があります。
通常日の光が入るのは南の方角なので、北西方向の角地の場合、日当たりの良さはあまり期待できません。
一方で、角地でありながらも土地代が安めに設定されていることが多いというメリットもあります。
北東方向の角地の特徴
北東方向の角地は、朝日が昇る時間帯は日当たりが良く、午後になれば日当たりが期待できなくなるという特徴があります。
北西方向の角地と同様、土地代は安めである場合が多いので、主に午前中に活動する朝型の生活リズムの人にはおすすめです。
南東方向の角地の特徴
南東方向の角地は、東に昇る朝日がしっかりと当たるだけでなく、日中においても長く十分な日当たりを確保できるのが特徴です。
角地の大きなメリットである、日当たりの良さを特に感じられるのが南東方向の角地であり、人気が高い分土地代も高めに設定されているケースが多くなります。
南西方向の角地の特徴
南西方向の角地は、日中から日没まで日当たりの良い時間帯が長く続きます。
そのため、夕方になっても室内を明るい空間に保てるというのが特徴です。
ただし、夕方の西日は特に日差しが強くなるため、夏場は室内の気温が暑くなりすぎる可能性があるという点も把握しておきましょう。
角地に関するよくある質問
ここでは、角地に関するよくある質問を見ていきましょう。
- 角地と角地以外の土地の価格差はどれくらい?
- 角地で発生しやすいトラブルとは?
角地に興味を持っている場合は、参考にしてみてください。
角地と角地以外の土地の価格差はどれくらい?
角地の方角によっても価格の差は異なりますが、一般的に角地以外の土地代に比べると1〜2割程度高く設定されているケースが多くなっています。
価格の差と角地を選ぶことのメリットを照らし合わせながら検討するのがポイントです。
角地で発生しやすいトラブルとは?
角地では、道路に面する部分が多くなることから、車の事故などによるトラブルが発生しやすい可能性があります。
例えば、車で出入りする際にほかの車とぶつかるリスクや、家の前の道路を曲がろうとする車が外壁や塀にぶつかってくるリスクなどです。
角地に家を建てる場合は、予め道路の交通量や見通しの良さについてよく確認した上で判断しましょう。
角地はメリット・デメリットの両方を理解して購入を検討しよう
家を建てる場所として角地を選ぶには、メリットとデメリットの両方を理解した上で検討することが大切です。
オートリホームでは、土地選びに関してもお客様の要望に沿ってサポート致しますので、マイホームをご検討の際はどうぞ安心してご相談ください。