土地形状の種類は?整形地や不整形地・ポイント・注意点を詳しく解説
マイホームを建てる際、土地形状はとても重要なポイントの1つといえます。
土地形状によって、どのような家を建てられるかが決まるといっても過言ではありません。
そこで今回は、土地形状の種類についてタイプ別に紹介します。
家を建てるなら知っておくべきポイントや注意点についても詳しく解説していきますので、最後までお付き合いください。
【この記事でわかること】
- 土地形状の種類は大きく2種類
- 整形地の土地の種類
- 不整形地の土地の種類
- 土地形状に関するポイント
- 土地形状に関する注意点
土地形状の種類
土地形状についての理解を深めるためには、2つの種類があることを把握しましょう。
- 整形地
- 不整形地
土地形状は大きく分けて、整形地と不整形地の2種類があります。まずは、それぞれの特徴について解説していくので、イメージを掴みましょう。
整形地
整形地とは、四角形のように形が整っている土地のことです。
傾斜もほとんどなく、家を建てやすい土地といえます。
家づくりがスムーズにできるという大きなメリットがありますが、人気が高く価格も高額になりがちであるという点も理解しておきましょう。
不整形地
不整形地とは、整形地とは反対に、整った形をしていない土地のことです。
基本的に綺麗な四角形となっている整形地に対し、不整形地は三角形や台形のように、いわゆるいびつな形をしているため、やや家を建てにくい土地ともいえます。
しかし、整形地に比べて価格設定が低くなっていることが多く、それぞれの形状を活かした家づくりをすればメリットもあるので、形状に応じて家づくりを工夫することが重要です。
整形地の土地の種類
整形地の土地は、正方形と長方形の2つの種類に分けられます。
- 正方形
- 長方形
それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
正方形
正方形の土地は、縦横どちらから見ても同じ形になっているため、家を建てる際も方角に左右されず、理想のプランを実現させやすいという特徴があります。
家づくりがしやすい分、人気も高いので理想的な正方形の土地を見つけたら早めに手に入れることを意識しましょう。
長方形
長方形の土地は、正方形に比べると家の向きなどに影響は出ますが、ある程度の理想を反映させた家づくりは可能な形状といえます。
ただし、長方形の土地の中には、想像以上に細長い形をしている場合もあるので、資料だけで判断せずに、現地を実際に見てから決めるようにしましょう。
不整形地の土地の種類
不整形地の土地は、以下の5つの種類に分けられます。
- 三角地
- 台形地
- 旗竿地
- 傾斜地
- うなぎの寝床
それぞれの特徴を把握しておきましょう。
三角地
三角地とは、道路が斜めに交差する部分に存在することが多い、三角の形をしている土地です。
三角地に家を建てる場合でも、家自体の形状を三角形にするケースはほとんどないため、土地のスペースを有効活用するのが難しい場合が多くあります。
しかし、三角地のほとんどは道路が交差する部分にあり、ほかの建物と隣接していないことが多いため、日当たりが良くなるというメリットもあるので、把握しておきましょう。
台形地
台形地は、四角形ではあるものの、それぞれの辺の長さが一定でない形状の土地です。
例えば、道路に面した部分は広くても、奥に入ると狭くなっているケースなどがあります。
形がいびつであることでデッドスペースができやすくなりますが、庭のスペースとして活用するなど、特殊な形状を活かす工夫を検討しましょう。
旗竿地
旗竿地とは、竿付きの旗のような形をしている土地で、アルファベットのLの字に似た形状をしています。
旗竿地の多くは、いわゆる竿の先端となる部分のみが道路に面していて、細い通路を通ることで広いスペースが広がる旗の部分へたどり着けるというケースが多いです。
そのため、道路からの間口が狭く、車の出入りがしにくくなる可能性が高くなる点には注意しましょう。
傾斜地
傾斜地とは、傾きのある土地のことです。
土地が傾いたままでは家を建てることが難しいので、切土や盛土によって土地を平らにする作業が必要になります。
作業のために費用がかかるケースも多いので、事前に把握しておくようにしましょう。
メリットとしては、立地によっては傾斜があることで眺めが良くなる場合や風通しが良くなる場合もあります。
うなぎの寝床
うなぎの寝床とは、極端に細長い形状をした土地のことをいいます。
道路からの間口が狭く、奥行きが長くなっているケースが多いので、出入りのしにくさには注意が必要です。
また、うなぎの寝床のような土地に家を建てる場合、家の形状も細長い形にしなければならないので、やや特殊な間取りにしなければなりません。
ただし、通常の土地に比べて奥行きがあることで、空間を広く感じられるというメリットもあります。
土地形状に関するポイント
ここでは、土地形状に関する3つのポイントを押さえておきましょう。
- 土地形状は固定資産税などの評価額に影響する
- 土地選びは現地で確認する
- 希望の家を建てられる土地か確認する
上記3つのポイントについて、詳しく解説していきます。
土地形状は固定資産税などの評価額に影響する
土地形状は、固定資産税などの評価額に影響することを覚えておきましょう。
例えば、不整形地で間口が特に狭い形状の土地のように、正方形の整形地に比べて不便であると評価される土地は固定資産税評価額が低めに設定されるので、支払う税金の負担を抑えられます。
土地選びは現地で確認する
土地選びは、手元の資料だけでなく現地で確認することがポイントです。
資料だけでは実際の土地形状を把握することは難しく、実際に現地を見たときにイメージとのギャップを感じるケースは多くあります。
土地の形状は家づくりにおいてとても重要な要素なので、実際に現地を確認してから選ぶようにしましょう。
希望の家を建てられる土地か確認する
家の建築にはさまざまな制限が定められているため、希望の家を建てられる土地であるか確認することが必要です。
土地に対して建物が占める割合を制限する建ぺい率や、建物の延べ床面積を制限する容積率などにより、理想の家を建てられない場合も考えられます。
不整形地のように特殊な形状の土地の場合は、特に注意深く確認するようにしましょう。
土地形状に関する注意点
土地形状に関して注意すべき点は、以下の2点です。
- 形状が整っていないと費用が高くなる可能性がある
- 建物の面積や間取りの制限に注意する
それぞれの注意点の内容を詳しく見ていきましょう。
形状が整っていないと費用が高くなる可能性がある
土地形状が整っていないことで、家を建てる際の費用が高くなる可能性があるので、注意が必要です。
例えば、傾斜地の場合は、土地を平坦にするための工事費用がかかる可能性が考えられます。
また、旗竿地のように間口が狭くなっている土地では、大きな重機が入ることができず、建築工事費用が高くなってしまうケースが考えられるので注意しましょう。
建物の面積や間取りの制限に注意する
土地形状によっては、建物の面積や間取りの制限に注意が必要です。
特殊な形状をした土地の場合、できるだけ土地の空間を有効活用したくても、建物の建築面積や間取りに関する制限は守らなければなりません。
土地に応じた制限を把握した上で、家づくりのプランを立てていくようにしましょう。
土地形状の種類に関するよくある質問
ここでは、土地形状の種類に関するよくある質問を紹介します。
- 台形の土地の使い方は?
- 変形地での間取りの考え方は?
- 旗竿地はトラブルが起きやすいのは本当?
それぞれの回答と合わせて見ていきましょう。
台形の土地の使い方は?
台形の土地は、周辺の住宅に対して斜めに接しているケースが多いので、あえて土地の形状に合わせて家を建てることで、隣家との目線が被るのを避けたつくりにできます。
また、土地の鋭角部分のようにデッドスペースになりがちな部分は、庭として活用することで、台形地ならではの特別な空間にするのも良いでしょう。
変形地での間取りの考え方は?
変形地では、家の形も通常に比べて特殊な形状にする必要がある場合が多いですが、生活する上での動線を意識して間取りを考えることが重要です。
使いやすい動線を確保できれば、家がいびつな形であっても、快適に過ごせる間取りにすることは可能なので、生活をイメージしながら考えるのを意識しましょう。
旗竿地はトラブルが起きやすいのは本当?
旗竿地は、間口が狭く、道路への出入りの際に見通しが悪くなることから、車で出かける際に事故などのトラブルが起きるリスクがやや高くなるので注意が必要です。
ただし、旗竿地であるからといって特別ほかの土地形状よりもトラブルが起きやすいというわけではありません。
注意すべきポイントの1つとして把握しておくことが大切です。
土地形状の種類を知って希望の家を建てられる土地を探そう
マイホームのために土地を探す際は、土地形状の種類を把握した上で探すようにしましょう。
オートリホームでは、土地探しも含めて、家づくりを全面的にサポート致しますので、注文住宅をご検討の場合はぜひご相談ください。