注文住宅が完成するまでの期間は?準備から完成までの流れも詳しく解説
注文住宅を完成させるには、事前調査から引渡し・入居までの間にすべきことが多く、かなりの期間を要します。
完成させたい時期が決まっている場合などは、特に全体の流れや期間を理解しておかなければなりません。
そこで本記事では、注文住宅が完成するまでの流れと時間、注意点について詳しく解説します。
【この記事でわかること】
- 注文住宅が完成するまでの平均期間
- 注文住宅の準備から完成までの流れ
- 注文住宅の完成期間が長くなる要因
注文住宅が完成するまでの平均期間は?
注文住宅が完成するまでの期間は、一般的に8ヶ月〜15ヶ月です。
土地の購入がある場合には、さらにその期間が上乗せされます。
ただし、依頼先の建築会社によって異なるので、参考程度として押さえておきましょう。
注文住宅の準備から完成までの期間・流れ
マイホームの建築を決めてから、完成・引渡しまでの流れは以下のとおりです。
流れ | 期間 |
1.情報収集・予算の決定 | 1〜3ヶ月 |
2.建築会社の選定 | 1〜2ヶ月 |
3.打ち合わせ・契約・住宅ローン申請 | 1〜3ヶ月 |
4.着工・建築工事 | 4〜6ヶ月 |
5.完成・引渡し | 1ヶ月 |
7.引越し・入居後手続き | 適宜 |
それぞれ順番に見ていきましょう。
情報収集・予算の決定
自分の建てたい家を具体的にイメージできたら、インターネットや情報誌を通じて情報収集します。期間は、1〜3ヶ月程度となるでしょう。
少なくとも、以下4点のイメージを決めて情報収集することが大切です。
- 構造を決める:木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造など
- 階数を決める:平屋、2階建て、3階建てなど
- 間取りをイメージする:部屋数の決定など
- 予算を決める:自分の貯蓄・収入状況などから予算を決める
このように、イメージを固めることで自分の建てたいマイホームの輪郭がはっきりとしてきます。
理想的なマイホームの具体的なイメージがつかめたら、次のステップに進みましょう。
建築会社の選定
気になったハウスメーカーや工務店を3社ほど選定して、実際に設計や見積もりをしてもらいます。期間は、1〜2ヶ月程度となるでしょう。
図面や見積書だけではなく、実際に建築された住宅を見学することも大切です。
以上の手続きを経て、自分の希望をかなえてくれそうな建築会社を1社に絞りましょう。
打ち合わせ・契約・住宅ローン申請
建築会社が決まったら、依頼先との打ち合わせや契約、住宅ローンの申請などを進めます。期間は、1〜3ヶ月程度となるでしょう。
建築会社によっては、この時点で請負契約の前に設計契約を交わす会社もあります。
打ち合わせは、より具体的なプランや設備、外構計画に至るまで打ち合わせを繰り返しながら詳細を決めていきましょう。
正確な見積金額を算定するために、この段階で現地調査や地盤調査も進めます。
図面の内容、金額とともに納得ができたら、請負契約を締結して住宅ローンの申請を進めましょう。
建築会社によっては、住宅ローンの申請が下りるまでの間は依頼主から注文書や発注書をもらっておいて、正式にローン審査が通ったら請負契約を締結するケースもあります。
着工・建築工事
打ち合わせや契約、住宅ローン申請が円滑に進むと、いよいよ着工・建築工事に入ります。期間は、4〜6ヶ月程度となるでしょう。
契約が完了したのち着工するためには、以下の3点が完了していなければなりません。
- 建築確認申請許可が下りていること
- 建築会社の方で施工図や予算書が完了しており着工できる状況になっていること
- 住宅ローンの許可が正式に下りていること
通常、確認申請の許可は申請してから約1ヶ月かかり、プランによって構造計算適合判定も必要になると、最長で70日程度かかります。
建築確認申請は、大まかな配置・間取り計画が定まった時点で提出できるので、請負契約前に申請することも可能です。
住宅ローン審査が間違いなく通過できる見込みがあれば、大まかなプランが確定した時点で確認申請を提出しても問題ありません。
ただし万が一、住宅ローン申請が通らず確認申請を取り下げしなければならない場合は、費用負担が発生するため注意しましょう。
建築会社で施工図や予算書も整備され事前調査も完了したら、着工に進みます。
また、着工前に地鎮祭や近隣挨拶を伴うケースがあるので、建築会社と打ち合わせをした上で実行しましょう。
※参考:確認申請の手続きが変わる:特集:日本建築構造技術者協会
完成・引渡し
着工や建築工事が無事に進むと、完成・引渡しに進みます。期間は、1ヶ月程度となるでしょう。
引渡しを受ける前に、不具合がないかをしっかりと確認する必要があります。
不具合項目の是正工事後に再度見直しを実施し、問題がなければ引渡しとなります。
引渡しの際の具体的な手続きは以下の3つです。
- 最終工事代金の支払い
- 建物登記手続き(表題登記・保存登記・抵当権設定登記)
- 住居表示申請とゴミ搬出申請
一般的に表題登記が終了していないと、金融機関は最終時金の支払いができない場合が多いので、忘れず手続きしてください。
引越し・入居後手続き
建物が引き渡され登記が終了すれば、好きなタイミングで引越しができます。
入居に際しては、ガス・水道・電気などライフラインの手続きを忘れずにしましょう。
注文住宅が完成するまでの期間が長くなるケース
以下のような場合は、住宅が完成するまでの時間が長くなりがちです。
それぞれ見ていきましょう。
土地探しに期間を要したケース
元からある所有地に建築するのではなく、土地を探して注文住宅を建築する場合には、土地を探す期間として3〜6ヶ月程度は必要になります。
土地を購入する場合は、以下の条件が合致する必要があります。
- 希望のエリアに土地が見つかる
- 予算が合う
- 競合に負けずに購入できる
仮に条件が見合わない場合、さらに長期化してしまい1年以上かかることも珍しくありません。
設計プランや設備の決定に期間を要したケース
設計プランや設備に対するこだわりが強かったり、家族間で意見がまとまらなかったりする場合などは、長期化することがあります。
事前に家族間の意見調整を図ったり、プランや設備を決める際の優先順位を決めたりしておくと、効率的に計画を進められるでしょう。
注文住宅の期間に関するよくある質問
最後に、注文住宅の期間に関するよくある質問を紹介します。
順番に見ていきましょう。
完成するまでの期間は最低でどれくらい?
注文住宅の着工から完成までの期間は、ハウスメーカーの場合に早くて2.5ヶ月ほどで竣工するケースもあります。
土地も所有しており、プランや設備もハウスメーカーにすべて任せて建築する場合は、確認申請期間や最低限の打ち合わせ時間を含めて4ヶ月ほどで完成できるでしょう。
工務店の場合は、プランや設備を決めるのに時間を要するために2〜3ヶ月程度かかるケースもあり、すべて合わせると6〜7ヶ月の期間を要することになるでしょう。
土地あり・土地なしの場合に期間はどれくらい変わる?
先述のとおり、土地を探す場合は3〜6ヶ月くらい余計に時間が必要になります。
しっかりと事前準備して注文住宅を最短で建てよう
注文住宅を可能な限り最短で建てるためには、事前準備を怠らないよう注意しましょう。
自分が理想とする注文住宅を最短の期間で完成させるためには、以下の点に注意しながら計画を進めてください。
- 着工から完成までのスケジュールを決めておく
- 理想の住宅について、事前に家族間の意見を調整しておく
- プランや設備で迷いが生じた時の優先順位を決めておく
- 土地探しが必要な場合は期限を決めてエリア候補を2〜3箇所用意しておく
このように優先するべきポイントを決めた上でやるべきことに目標となる期限を設定しておけば、余計な時間を費やすことなく計画できるでしょう。
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