4人家族の電気代は平均いくら?住環境における比較や原因・節約方法も解説
昨今電気代が高騰してきており、家計に及ぼす影響が気になるところです。
「我が家は電気を使いすぎているのでは?」「他の家ではどれくらいの電気代がかかっているのだろう?」などと、お悩みの人も多いのではないでしょうか。
この記事では、4人家族の電気代について地域や季節ごとに平均値を確認した上で、平均よりも上回っている場合の節約方法などについて解説します。
【この記事でわかること】
- 4人家族の電気代の平均額
- 4人家族の電気代の平均額を住環境で比較
- 4人家族の電気代が高くなる4つの原因
- 4人家族の電気代を節約する5つの方法
4人家族の電気代は平均いくら?
ここでは、『総務省統計局』が発表している電気代の平均額を、地域と季節ごとに紹介します。
順番に見ていきましょう。
【地域別】4人家族における電気代の平均額
4人家族における電気代の平均額を、2019〜2021年の年間および月額平均電気料金で見ていきましょう。
【地域別】2019〜2021年の年間および月額平均電気料金
年間電気料金 | 全国平均 | 東京23区平均 | 徳島市平均 |
2019〜2021年平均 | 127,253円 | 117,427円(38位) | 147,784円(7位) |
月額平均電気料金 | 10,604円 | 9,785円(38位) | 12,315円(7位) |
※参考:統計局ホームページ/家計調査
上記の表を見ると、1世帯あたりの全国平均は10,000円前後であるとわかりました。
なお、1〜3位は福井市、富山市、金沢市の北陸3都市で占めており、東京や横浜(45位)ほど通勤者の割合が少ないことが伺えます。
徳島市も世帯あたりの電気代は全国7位とかなり高く、それだけ在宅率も高いといえるでしょう。
【季節別】4人家族における電気代の平均額
4人家族における電気代の平均額を、季節別に見ていきましょう。
【季節別】2022年の月額平均電気料金
春(3・4・5月) | 夏(6・7・8月) | 秋(9・10・11月) | 冬(12・1・2月) |
11,919円 | 9,133円 | 10,107円 | 11,523円 |
※参考:統計局ホームページ/家計調査
季節別のデータでは、3〜5月の春が一番高くなっていますが、実際に電気を使用したタイミングは支払いよりも1〜1ヶ月半前になります。
つまり、冬場である12〜2月の電気料金が高いといえるでしょう。
日照時間が短くなる冬場などは、太陽光発電などを積極的に取り入れて節電を図るのもおすすめです。
4人家族の電気代の平均額を住環境で比較
ここでは、4人家族における、電気代の平均額を住環境で比較していきます。
上記2項目の平均額を、順番に見ていきましょう。
戸建てと集合住宅の平均額
月額平均電気料金を住居形態別と所有形態別に見てみましょう。
【住居別】2020年住居形態別月額平均電気料金
戸建て(持ち家) | 戸建て(賃貸) | 集合住宅(持ち家) | 集合住宅(賃貸) |
10,067円 | 7,485円 | 8,248円 | 7,045円 |
※参考:家計・くらしの調査年次報告書2020|日本生活協同組合連合会
住居形態別に見ると、集合住宅より戸建ての方が比較的高額です。
理由としては、一般的に戸建ての方が部屋数も多く面積も広いことが挙げられるでしょう。
所有形態別にみると、賃貸より持ち家の方が高めになっています。
これも、一般的に賃貸よりも持ち家の方が部屋数も多く面積が広い点が理由です。
オール電化とガス併用の平均額
オール電化住宅とは、家庭で必要になるエネルギーを全て電気でまかなう住宅のことです。
ここでは、東京電力と四国電力のオール電化プランを「電気+ガス併用」プランと比較しました。
東京23区 | 徳島市 | |
オール電化プラン | 東京電力エナジーパートナー「電化上手」(※1) | 四国電力「季節別時間帯別電灯」(※2) |
年額:160,236円 | 年額:156,144円 | |
月額:13,353円 | 月額:13,063円 | |
ガス併用のプラン | 電気代+都市ガス(※3) | 電気代+都市ガス(※3) |
年額:183,854円(117,427円+66,427円) | 年額:183,854円(147,784円+25,038円) | |
月額:15,320円(9,785円+5,535円) | 月額:14,401円(12,315円+2,086円) |
※1:東京電力電気料金値上げの認可について|TEPCOニュース|東京電力
※2:四国電力電気料金値上げ認可の概要について|四国電力株式会社
総務省が発表しているガス併用プランは、2019〜2022年の電気料金+ガス料金の平均です。
比較してみると、オール電化プランの方が低くなっていますが、ガス併用プランは冬場には灯油代もプラスされるので、その差はさらに広がります。
マイホームを新築する際は、オール電化の検討に加えて、太陽光発電パネルも検討しましょう。
オール電化の場合昼間の電気料が高くなる傾向がありますが、太陽光パネルを設置すれば日中はパネルが発電した電気を使えるようになり割安になります。
4人家族の電気代が高くなる4つの原因
ここからは、4人家族の電気代が高くなる原因について解説します。
順番に見ていきましょう。
家電の使用頻度が高い
冷蔵庫・エアコン・照明器具・テレビの4つが、一般家庭における消費電力の大きいトップ4といわれています。
照明器具やテレビは無意識のうちにつけっぱなしにしてしまうことが多く、他には日中でも照明をつけている場合もあります。
したがって、使用しない時は必ず消す習慣をつけましょう。
電気会社のプランが合っていない
契約している電力会社のプランが、家族のライフスタイルに適しておらず割高になっていることがあります。
たとえば、日中が割高で夜間は割安になるプランを契約していた家族が、在宅勤務により日中を家で過ごすことが多くなると、電気代は高くなります。
こうした場合には、電力会社の契約プランを見直しましょう。場合によっては、別の電力会社のプランを検討するのも良い方法です。
古い家電を使用し続けている
家電製品はどれも比較的高額なため、10〜15年長期に渡って使用してしまいがちです。
古い家電製品はまだ省エネ対応が施されていないものが多いため、現在の物よりも多くの電力を消費します。
毎日使用する冷蔵庫やエアコン、洗濯機などの製造年月日を確認しましょう。
家族が別々の部屋で生活している
子どもが成長して家族全員がそれぞれの部屋で生活するようになると、エアコンや照明を複数使用することになり電気代も高くなりがちです。
子どもが成長しそれぞれのライフスタイルが異なってくると、電気を使用する時間帯にも変化が生じ電気代が上がる原因になるでしょう。
4人家族の電気代を節約する方法5選
ここからは、4人家族の電気代を少しでも節約する方法について解説していきます。
順番に見ていきましょう。
供給エリアを確認する
電力会社の契約プランを見直すと同時に、他の電力会社の料金プランも確認しましょう。
キャッシュバックなどのキャンペーンを実施している会社もあり、自分のライフステージに合った供給プランを見つけてください。
ただし、電力会社を変更する場合には乗り換えたい会社の供給エリアを確認しましょう。エリアによっては、供給できない場合もあるので注意が必要です。
使用していない電化製品のコンセントを抜く
家電製品の性能が向上し待機時消費電力は減少傾向にありますが、ピーク時の2012年においては、家庭の世帯あたり全消費電力の5%以上(※)を占めています。
冷暖房兼用エアコン・温水器・テレビなどは、特に待機電力消費量が大きいので、使用しない時はこまめにコンセントを抜くようにしましょう。
※参考:省エネって何? | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
なるべく家族まとまって過ごす
前述したとおり子どもの成長につれて、それぞれが自分の部屋で過ごす時間が多くなり、その分で電気の使用量は多くなります。
少しでも電気代を抑えるためには、家族がなるべくまとまって生活する時間を増やすようにすると良いでしょう。
照明器具をLEDに変更する
白熱電球や蛍光灯をLED電球に変えるだけで、消費電力を大きく削減できます。
LED電球の価格は白熱電球に比べると高めですが、圧倒的に寿命が長いので数年でLEDの方がお得になるでしょう。
LED電球は、発熱も少なく発光効率が高いので、より快適な生活ができるといえます。
電力会社やプランを見直す
2016年4月の電力小売自由化により、自分好みの電力会社を選べるようになりました。
基本的な電気の質は変わらないので、自分の生活に合ったプランや電力会社を選んで電気代を削減しましょう。
4人家族における電気代の平均額に関するよくある質問
4人家族の世帯でかかる電気代についてよくある質問をまとめました。
順番に回答していきます。
4人家族で電気代が4万円を超えるのは異常?
上記でもみたとおり、国内の2人以上世帯が1ヶ月に使用する平均電気料金は、東京23区で10,624円、全国7位の徳島市でも12,315円です。
その点からも、4人家族で4万円の電気代は全国平均の4倍近い使用量となるため、異常値といえるでしょう。
季節によって電気代が変動するのはなぜ?
寒い冬と暑い夏は、どうしてもエアコンやヒーター、扇風機などの使用機会が増えて電気料金を圧迫します。
【2022年月別平均電気料金(全国)】
月 | 月額電気料金(全国平均) |
4月 | 12,117円 |
5月 | 10,541円 |
6月 | 9,153円 |
7月 | 8,585円 |
8月 | 9,661円 |
9月 | 11,206円 |
10月 | 10,152円 |
11月 | 8,965円 |
12月 | 9,137円 |
1月 | 12,232円 |
2月 | 13,201円 |
3月 | 13,100円 |
※参考:統計局ホームページ/家計調査
3月が最も電気料金が高くなっていますが、実際に使用したタイミングは1〜1月半前であり、寒い季節である2月に消費量が上がっているといえます。
冬と夏の電力消費を抑えられるように工夫しながら、一方で太陽光パネルや蓄電池の利用を検討しながら電気料金を削減していきましょう。
電気代が高い原因を調べる方法は?
電気代が高くなる原因はさまざまで、内的なことが原因の場合もあれば、外的な要因の場合もあります。
電気代が高いと感じたら、以下をチェックしましょう。
内的要因 | 外的要因 |
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※2021年4月より上がり基調 |
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上記の点をチェックして該当する箇所があれば、1つずつでも改善していきましょう。
4人家族で電気代が高いと感じたら
「毎月の電気代がなんとなく高い気がする」と感じたら、前述のように現在の使用状況や外的な要因をチェックしてください。
その上で、削減するための細かい努力、新しい家電などを買い替えるかどうか判断しましょう。
また、電気・ガスの使用料金を一本化できるオール電化や、環境にも優しく自家発電ができる太陽光パネル・蓄電池などを利用して、電気代を削減するのも良いでしょう。
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