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ハウスメーカーと工務店の違いとは?それぞれのメリット・デメリットも解説

マイホームの新築の施工会社は、大きく分けるとハウスメーカーと工務店の2種類が存在します。

どちらを選択した方がよいかは、購入者それぞれの状況によって異なります。

したがって、双方の特徴や違いを理解して自分に合った施工会社を選びましょう。

【この記事でわかること】

  • ハウスメーカー・工務店とは何か
  • ハウスメーカーと工務店の違い
  • ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリット
  • ハウスメーカーと工務店に向いている人

そもそもハウスメーカー・工務店とは?

ハウスメーカー 工務店 とは

まずは、ハウスメーカーや工務店とは何か、それぞれの特徴を把握しましょう。

ハウスメーカーや工務店は、家づくりを検討している人であれば一度は耳にしたことがあるかと思われます。

しかし、それぞれの明確な特徴を理解していない人も少なくありません。それぞれの特徴を把握し、自分に合った家づくりを実現させましょう。

ハウスメーカーとは

ハウスメーカーは、国内全域に支店や営業所、モデルハウスなどを運営している建築会社です。

建築に必要な工法や仕様などをあらかじめ統一し、品質を保ちながら独自のブランドイメージを構築している点が特徴です。

工務店とは

 

工務店は、複数の専門的な工事業者を取り仕切り、工事全体を管理しながら総合的な工事を請け負う建築会社です。

当時は、比較的小規模な会社が多く「地域密着型」というイメージがありましたが、近年では多くの工務店が存在し、その種類は小規模に留まらず多岐に渡ります。

ハウスメーカーと工務店の違い

ハウスメーカーと工務店の違いは、一言でまとめると事業規模の違いです。

具体的には、「どのエリアまで工事を請け負えるのか」が基準の1つとなりますが、実際には明確な定義はありません。

ここでは、ハウスメーカーと工務店の違いを以下5つの項目で比較しました。

  • 規模・対応エリアの違い
  • コストや価格面の違い
  • プランや設計の自由度の違い
  • 工期の長さの違い
  • アフターメンテナンスの違い

ただし、上記はあくまで一般的な傾向であるため、すべてのハウスメーカーや工務店に当てはまるわけではありません。

したがって、参考程度に押さえておきましょう。

規模・対応エリアの違い

ハウスメーカーと工務店を、規模や対応エリアの違いで見ていきます。

ハウスメーカー 工務店
全国各地に営業拠点や、モデルハウスを展開していることが多い 地域密着型で特定の市区町村や、都道府県に限定されていることが多い

先述の通り、ハウスメーカーは全国各地に営業拠点を構えているケースが多く、対応エリアの規模は大きいといえるでしょう。

一方で、地域に密着した工務店はハウスメーカーと比べると対応エリアは狭い傾向にあります。

その分、エリアに精通しているため地元ならではの提案や、建築様式が期待できるでしょう。

ただし、ハウスメーカーにおいても柔軟に提案してくれるケースがありますので、一概に「どちらが優れている」と判断せずに、自分に合った建築会社を見つけることが大切です。

コストや価格面の違い

ハウスメーカーと工務店を、コストや価格面の違いで見ていきます。

ハウスメーカー 工務店
建築費は高い傾向にある 建築費は安い傾向にある

ハウスメーカーは、建材などの製品を大量生産できる環境のため、原価コストを下げられる傾向にあります。

ただし、設備投資の費用やテレビCMなどの広告宣伝費がかかり、その分で建築費は高めの設定です。

一方で、建築以外の費用が発生しにくい工務店は、ハウスメーカーと比べて建築費が安いといえるでしょう。

ただし、価格の安さだけで判断するのは望ましくないため、提案内容が理想とする家づくりに合っているか、事前に確認しましょう。

プランや設計自由度の違い

ハウスメーカーと工務店を、プランや設計自由度の違いで見ていきます。

ハウスメーカー 工務店
  • 自由度は低い傾向にある
  • ハウスメーカーごとにプランや設計が決まっている傾向にある
  • 自由度は高い傾向にある
  • プランや設計の幅が広い傾向にある

プランや設計の自由度に関しては、工務店の方がハウスメーカーよりも高い傾向にあります。

ハウスメーカーでは、標準化された規格を変更することが難しかったり、費用が割高になったりすることがあるので、事前に必要事項を確認することが大切です。

工期の長さの違い

ハウスメーカーと工務店を、工期の長さの違いで見ていきます。

ハウスメーカー 工務店
  • 工期は短い傾向にある
  • 工期は約2.5〜4ヶ月
  • 工期は長い傾向にある
  • 工期は4〜4.5ヶ月

工期の長さで見ると、ハウスメーカーの方が工務店より短い傾向にあります。

ハウスメーカーの工期が短い理由は、部材のほとんどを自社工場で一貫して製作可能であったり、資材の調達がシステム化されていたりと作業がスムーズであるからです。

工務店の工期がハウスメーカーより長い理由は、前述したプランや設計自由度の高さにあります。その分、理想とする家づくりが実現しやすいともいえるでしょう。

アフターメンテナンスの違い

ハウスメーカーと工務店を、アフターメンテナンスの違いで見ていきます。

ハウスメーカー 工務店
  • ブランドごとに、無料アフター期間などが制度として整っている
  • 各ブランドのアフター制度により、対応方法までシステム化されている
  • 工務店ごとにアフターサービスの内容はさまざま
  • システム化されてない分、細かい対応や瞬時のメンテナンスも可能

アフターメンテナンスは、会社によって大きく異なるケースがあるため、他の項目よりも比較が難しいといえるでしょう。

したがって、どちらにも多くの特色が見受けられます。

強いて挙げるとすれば、規模が比較的大きいハウスメーカーの方が、アフターメンテナンスは充実しているといえます。

とはいえ、10年以上の実績などがある工務店の場合などでも、アフターメンテナンスは大きく期待できるケースがあるため一概には定義できません。

ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリット

メリット デメリット

これまでの内容を踏まえて、ハウスメーカーと工務店のメリット・デメリットを見ていきましょう。

ハウスメーカーのメリット

ハウスメーカーのメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 工期が短い
  • 品質・アフターサービスが均一
  • ブランド力に優れている

ハウスメーカーは、資材の調達から工場製作、現場搬入から組立て施工までの流れがシステム化されており、かつ他部門からも管理されているので短期間で工事が可能です。

部材製作は工場で行うため、品質の均一化に繋がるだけではなく、アフターサービスもシステム化されているでしょう。

また、誰もが認知している会社であるケースが多いため、売却する必要が生じた場合などのブランド力が高い傾向にあります。

ハウスメーカーのデメリット

ハウスメーカーのデメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 価格が高い
  • 設計の自由度が低い

先述のとおり、広告宣伝費や設備維持費などが発生するので工務店よりも価格が高くなります。

また、ハウスメーカーでは主に用意されたプランの中で間取りを決め、設備や建具もすでに用意されているものを選ぶケースが多いといえるでしょう。

したがって、工務店のように市場にあるものから好みのものを選ぶことが困難となり、対応できたとしても価格がさらに高くなる可能性があります。

ハウスメーカーに依頼する際は、家づくりに必要な設備やプランを見極めることが重要です。

工務店のメリット

工務店のメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 設計の自由度が高い
  • 費用が安い傾向にある

工務店は、ハウスメーカーのように用意されたプランなどは設けていないケースが多く、設計担当者と打ち合わせをしながら自由に設計できます。

したがって、独自の個性的な間取りにしたい場合やどうしても使いたい製品やメーカーがある場合などは、工務店の自由度が大いに生かされるといえるでしょう。

また、ハウスメーカーほど広告宣伝費などが発生しないので、依頼主にとっても総体的に価格が安くなる傾向にあります。

工務店のデメリット

工務店のデメリットは、主に以下が挙げられます。

  • 工期が長い
  • アフターサービスの内容や品質が均一化されていない

ハウスメーカーのように、資材の調達や部材の加工がシステム化されていない傾向にあるので、建築工期が比較的長くなります。

特に、2021年3月頃から起きているウッドショックなど、市場全体で資材の調達が困難になると、影響をそのまま受けることになりがちです。

また、資材の調達が困難になると価格面にも影響を及ぼしやすくなることも覚えておきましょう。

アフターサービス体制は工務店によってさまざまであり、ハウスメーカーのようにマニュアル化されていません。

中には制度化されていない場合もあるので、事前に必ず確認しましょう。

このように、工務店はハウスメーカーと比較すると、品質にムラが生じることは否めません。

ハウスメーカーと工務店に向いている人

ハウスメーカー 工務店 向いている人

これまでの内容を踏まえて、ハウスメーカー・工務店に向いている人の特徴をまとめました。

自分がどちらに向いているのかを、しっかりと確認しましょう。

ハウスメーカーに向いている人

ハウスメーカーに向いている人は、主に以下の通りです。

  • 費用は気にせずブランド力や信頼性を重視したい人
  • 短い工期でマイホームを建てたい人
  • アフターメンテナンスや保証制度などの建築後のフォローも重視したい人
  • 住み替えや売却を将来予定している人

ハウスメーカーの一番のポイントは、その会社のブランドが持つネームバリューです。

したがって、土地建物の資産価値が上がり、売却もしやすくなることを押さえておきましょう。

工務店に向いている人

工務店に向いている人は、主に以下の通りです。

  • 間取りや設備に自分のこだわりがある人
  • 建築費用を抑えたい人
  • スケジュールに余裕がある人
  • ブランドやネームバリューにはこだわらない人

工務店の一番のポイントは、設計の自由度といえます。

ハウスメーカーのような決まったプランや採用する設備に制限があると、自分の思いや好みを完璧に実現することは困難です。

また、建築予算の範囲を決めている人にとっても工務店の場合は選択肢が広がります。

 

ハウスメーカーと工務店で迷ったら

まとめ

家づくりは一生のうちで非常に大きなイベントであるので、さまざまな悩みが多々あります。

このような悩みと向き合ったうえで、以下3点を振り返りましょう。

  • どのような家を建てたいか
  • どのエリアに建てたいか
  • 予算や工期はどれくらいか

具体的に答えを用意できていれば、ハウスメーカーと工務店のどちらを選ぶべきか判断しやすくなります。

家づくりは、なんとなくで実現できることではありません。したがって、自分の思いを具体的に書き出して答えを積み上げていきましょう。

それでも、どちらに相談すれば良いかわからない人はオートリホームへお問い合わせください。

オートリホームでは、気密性が高く防火や断熱性能にも優れた住宅を数多く提供してきた実績があります。

独自のアフターサービスも展開していますので、ハウスメーカーか工務店かでお迷いの方はぜひご相談ください。

 

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